サイトや書籍のタイトルから明白なのですが、それでも、たまに早とちりされる方がおられます。
「『税理士試験-替え歌暗記法』という本だから、税理士試験は暗記さえすれば合格できる と言っているのだろうと」感じられるようです。
書籍の中にもはっきりと書いていますので読まれた方には誤解がないと思いますが、そういう趣旨の本やサイトではありません。
英単語を何千何万と暗記しただけで英語をしゃべれるようにはなりません。それと同じです。
税法理論を暗記しただけで、税理士試験に合格できるわけではありません。
それで、本は「合格法」の本ではなく、「暗記法」の本としています。(「計算問題」習得や、税法理解のための解説についてはほぼ触れていないからです。)
「英単語の暗記法」の本があれば、その本には、暗記方法が書いてあるはずです。英語が話せるようになる術はまた別の話です。
とはいえ、英語の勉強において、英単語の暗記が完全に不要という人はほとんどいません。
ですから、上に掲載の本に対して、
「この本で英語がしゃべれるようになるのか?」
といういいがかりは、ナンセンスなものです。
「暗記法」の本だからです。暗記したうえで、しゃべれるようになるかどうかは本人の努力次第です。
ただ、暗記はラクにできるようになることを期待します。
税理士試験に合格するうえで「暗記が完全に不要」という話は聞いたことがありません。
とはいえ、
「税理士試験に暗記は不要だ」と主張される方には、この本は不要です。是非、暗記を全くせずに試験に挑戦して合格を勝ち取っていただければと思います。
※実際、「英語に暗記は不要」という考え方もあるみたいです。
税理士試験で同様の本はさすがに見たことはないのですが、暗記しなくてなんとかなるのであればチャレンジしていただきたいです。
一方で(専門学校によって必要とされる暗記量について意見の差はあるものの)「税理士試験は理論暗記が大変だ」と思われる方には助けになる本です。
どれほど暗記の量を相対的に少なくしても、その「最低限度の量の暗記」が絶対的に大量で大変なのであれば、やはり何かの対策が必要です。
気合と根性だけでは乗り越えられない問題もあります。
『ちょっとした工夫の積み重ね』で、なんとかなったりします。
「理論暗記が大変でどうにもこうにもならない」と感じる方には、この本で紹介しているコツが助けになるはずです。
人間はゴリラではないので『知恵の輪』を、力ではなく知恵で解きます。
税理士試験の理論暗記も、単なる気合と根性という『力技』ではなく、「替え歌で覚える」等の『ちょっとした工夫』を積み重ねた『知恵』で乗り越えられるものなのです。