もはや完全な直前期になりました。
大半の受験生は暗記に苦労していると思います。
この時期に、「暗記は必要ない」という講師はほぼいません。
なぜだか「暗記ができていて当然だろ」というテンションで話をしてきます。
「たしかあの頃、『それほど一字一句暗記しなくても合格できるんです』といってたような気もするのに。。。だから、たいして暗記できてなくても安心してたのに」と思ったところで、もはや時間は取り戻せません。
厳しい現実に直面して悩んだ挙句に、
「結局のところ、予備校にとって来年の受講生が増える一番の方法は、非常に授業の内容は良かったが、自分の努力が少し足りなくて不合格になるということだから
『惜しいところで不合格という人の増加』
が予備校の戦略なのでは?」
とさえ勘ぐりたくなる受験生も結構います。
さすがに講師陣は生徒一人一人の事をよく考えていますので、そこまでは勘ぐりすぎです。そこまでは狙えません。
とはいえ、一つ言えることは
「理論暗記には早めに替え歌で取り組むべきである」
ということです。
理論暗記についてはこれまで
「『時間が経つと忘れてしまうために、貯蓄がそれほどできない』だから、直前期の追込み勝負だ!」
と思っている受験生が多くいました。
(もしくはそういうことを言って周りを油断させて、自分だけ暗記に取り組む受験生が結構いました。)
しかし、歌にするだけで、理論暗記はかなり貯蓄ができます。一度完璧に歌えるようになった歌は何年経っても「忘れない」からです。
税理士試験の勉強に取り組んでいながら、
「理論暗記を一字一句しなくても」
「直前期に追い込まれてから暗記をがんばります」
などという文句で、理論暗記に本気で取り組むのを先延ばしにしたところで、合格には寄与しません。
「手を抜く方法」を追求していくと本当に、予備校の売上に貢献するだけの人になりかねません。
ワールドカップが開幕しました。
「どれだけラクして勝てるか」
を追求する選手は、通常、出場さえしていません。
「日々、どれだけ全力で情熱を傾けるか」
が大きな勝負の勝敗を分けます。