前回は、やっぱり結局は暗記したほうが合格に近づくという「現実に気付く」人の話を書きました。
過去問が公表されていたうえで本試験の分析ができなかったわけですから、自分自身の判断ミスになるのですが、今回は自分のミスというより「だまされた」人たちの話です。
「だまされた」とは書いたものの、おそらく騙した方に悪意はないケースなのですが、「あるある」ネタなので書いておこうと思います。
税理士試験の税法科目の理論暗記に取り組むと、当初必ずと言っていいほど聞かされることがあります。
「最初にひたすら書いたり読んだりして、完璧に覚えてください。ただ、それを一度忘れます。それでめげないでください。今度は、それをもう一度覚えなおすと短時間で覚えられます。」
「繰り返すうちに、直前期にはすべて短時間で思い出せるようになります」
というような内容です。おそらく善意で語られています。熱弁する人もいますから、善意なのでしょう。
ただ、「だまされた」と感じるのは、言われた通り「覚えて忘れて」を繰り返したのに、直前期になっても全然、短時間で思い出せるようにならないときです。
かくいう私がそうでした。
その時、気づいたのは、「わたしにできる方法ではない」ということです。
正直なところ。直前期では、もはやどうにもなりません。もう1年勉強することがほぼほぼ決定でした。
ひたすら「書いて覚える」「読んで覚える」を善意で唱えることはいいのですが、「覚えて忘れて」を繰り返した上に、その方法で最善なのか結果が出るのに、8~10か月ぐらいかかるということは厳然たる事実なので、あらかじめ言っておいてほしいと思いました。
8~10か月かかって「自分には合わない」ことが分かったところで合格には何の寄与もしません。
それで、考え方を根本から変えて、忘れにくい暗記法である替え歌暗記法にたどり着き『税理士試験-替え歌暗記法』ができました。
真の効果性がわかるのに、8~10か月かかる方法とは異なり、何曲か覚えてみるだけで、自分に合うか合わないかは2,3日ですぐにわかると思います。忘れない実感ができるからです。
しかもやってみるとわかりますが、効果は圧倒的なので他の方法で暗記している人に負ける気がしなくなります。
1年近く必死で頑張った挙句に、不合格というのは悲しいものです。やはり、せっかく苦労して暗記するのであれば、合格できる暗記方法で取り組みましょう。